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2009年04月14日

これであなたも話術の達人

践編 実習の威力

 単に気楽に聞いていれば良い講演会は別にして、重要な情報を伝えて効果的な場面で活用してもらうようなセミナー、研修会の場合に"実習"を取り入れることは非常に有効です。

長時間延々と抑揚のない話しを聞いていれば集中力は持ちません。下手したら10分と持たないでしょう。脳自体が活性した状態でないのです。

このような状況を打破するのに最適なのが、参加者自身も講師にしてしまえば良いわけで、その方策として実習を取り入れる事は効果的なのです。だからといってやたらと実習ばかりしていたら取り留めのない研修企画になってしまいますので、予め企画段階で有効な実習を想定してストーリーを組むことが重要です。

実習を行う場合の注意点は次の通りです。

まず実習時間を決めておくことです。参加者の力量によって5分で終了する予定が10分掛かる場合も想定できます。この場合に5分をどこかで短縮しなければならなくなります。そこで5分間が来たら自動的に実習を止めてしまうのか、全員が終了するまで待ってから講義再開するのかを検討しておきましょう。

次に実習内容ですが、セミナー、研修会では個別実習よりも、班やチームの実習を取り入れるとコミュニケーションがよくなります。但しこの場合には班の編成や実習内容が困難すぎると非常に重たい雰囲気になるので注意を。

さらに実習を行った場合には回答を発表する場面も作っておくと良いでしょう。いずれにしても"実習"を取り入れることで受身だった参加者がいきなり当事者になってしまうので、納得して聴講できるようになります。また他者から講義で教えてもらった回答よりも自身で導き出した回答の方が、長期記憶に残っている可能性も高くなるのです。

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2009年03月31日

これであなたも話術の達人

実践編 お経作戦で印象付けろ!

 前回からの継続企画で、どうしたら聞き手に"プレゼン内容"を印象付けられるかを検討しましょう。
 単に内容を伝達すれば良いのであれば、普通に会話して必要な部分を文字として残せば良い訳ですが、講師やプレゼン実施者は重要情報を伝達し且つ聞き手が必要な場面で記憶された情報を活用してもらうことが仕事ですから、"印象付け"の探求を続ける必要があります。
 通常私達の脳では、知覚で得たものを記憶として蓄えるわけですが、一旦短期記憶として保存され、その中で重要な事柄について長期記憶へと保存場所が移されていくのです。

 一般的に短期記憶から長期記憶へ変換する方策としては"書く""見る(読む)""話す""触る"などの手段があります。前回お伝えしたみのもんた方式は、このうち"書く"と"見る"を同時に行う方法でした。

 今回は"話す"という保存法を活用してみましょう。昔授業で習った"祇園精舎の鐘の音"を今でも唱和できるでしょうか?完璧でなくとも大体の方はさわりを言えるはずです。また円周率は言えるでしょうか?ある程度位まではいけますよね?これら多くの長期記憶媒体で保存されていたものは"話す"ことで短期記憶から移された物です。またお坊さんが読み上げるお経も"読む"と"話す"で長期記憶化されています。もっとも我々は内容がわからないので本当にあっているかはわかりませんが‥。

 さて、このお経を印象付けに利用できないでしょうか?私は重要箇所の印象付けの手法として復唱や唱和を研修に取り入れております。単に私が重要箇所を説明しただけよりも、その重要箇所を1人で復唱してもらったり参加者全員で唱和することによって確実に長期記憶に転記されるのです。是非とも活用してみて下さい。
 但し、長期記憶の特性として、長期間使用しないと情報の欠落、一部変形、完全消滅(正しくは消滅したのではなく取り出せない状態)を引きこします。たまには復唱や唱和してみることは重要なのです。

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2009年03月14日

これであなたも話術の達人

実践編 みのもんた方式で印象付けろ!

 タレントの"みのもんた"さんは、テレビに出ていない日はまずないと言っていい位の売れっ子です。バラエティからニュースまで幅広くこなしていますが、特に最近キャスターとして朝の番組で活躍されています。

 私も時間がある時にはみのさんの番組を拝見していますが、基本的に朝のニュース番組はどこの局を回しても同じ話題です。現代において独自取材など稀ですから使用する映像やインタビューの相手も一緒などということは少なくありません。その中で何故私はみのさんの番組を見る機会が多いかと言うと、ニュースを見た後に他社の番組と比較して印象が強いからです。もちろんみのさんというキャラクターもありますが、大きな要因は"見せ方"が他の番組と異なっているからです。

 みのさんの番組をご覧になった方はご存知と思いますが、重要なアピール箇所には上からシールが貼られていて、司会者やコメンテーターが説明を加えながら剥ぎ取るという方式を用いております。この方法は別に新しいものではなく、どちらかと言うと古典的な手法です(最近ではテロップやグラフィックイメージなど他の方法を用いる場合が多いようです)。しかし視聴者にはこの方式が一番わかりやすく且つ印象に残りやすいのです。

 そこでこの方式をセミナー、研修会やプレゼンに応用したらどうかと考えました。但し。大勢の参加者の場合にはいちいち重要な箇所に糊付けでシールなど貼れませんから、重要な箇所を文字抜きすれば良いのです(この方法は準備編でも解説しています)。そして剥がすのと逆に、その箇所が来たら講師が白板に回答を記載すれば良いのです。"書く"という行為は記憶に残りやすいですから有効な手段だと思います。さらにダメ押しで書いた答えを復唱させるということもやってみて下さい。さらに記憶に刷り込まれていくはずです。

 講師やプレゼン実施者は単に情報を伝達するだけでなく、相手に理解してもらい且つ必要な場面で活用してもらうことが最終目的です。だからこそ重要箇所を印象付ける手法をトレーニングする必要があるのです。

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2009年03月03日

これであなたも話術の達人

実践編 時間をコントロールせよ!

 非常に下手な講師やプレゼン実施者は時間配分ができておりません。
 一番重要なことを伝える段になって始めて残り時間がないことに気づきます。あわてて説明をしても聞いている方には何のインパクトもありません。逆に前振りを行わなかったり適当な"間"を取らないために予定よりも早く終了しすぎて何の印象もなかった!などという経験をお持ちではありませんか?

時間配分の上手な講師やプレゼンテーターは話にインパクトがあり印象が強いのです。"時間感性"を養うこともプレゼンの達人の重要要素です。しかし感覚だけでなく技法として時間配分を調整することもできるのです。

まず第1にこまめに手元の時計(必ず時報等で事前にチェックしておきましょう)で進捗を確認することです。慣れるまでは台本に進行予定を予め記載しておくと良いですよ。(例)第1章 45分間 10:00〜10:45 などのように赤い字で目立つように書いておきます。

次にこの進行表を見ながら進捗を確認しますが、予定よりもあきらかに長すぎる場合に、予め台本上に説明を省いても構わない箇所に下線を引いておくなどの準備をしておくことも重要です。又は説明が省けるように作成資料の『解説部分』を丁寧に文字にしておく。そうすればこの箇所は後ほどご自分でご確認下さいなどと逃げることができます。逆に時間が足りなくなった場合には、準備編でお伝えしたように1.5倍の量の台本を用意することで対応します。それでも時間に余裕があれば、以前書いた"客いじり"を実践します。大体これで時間はつぶせると思いますが、それでもまだ時間が余るようであれば参加者に重要箇所を音読させる方法もあります。こう考えると講演時間が長すぎて足りなくなるよりは、時間が余ってしまった場合の方が対応しやすいと言えます。つまり企画の段階からギリギリの時間で研修やプレゼンを設定しないことが重要なのです。

また最初に書いた時間配分の"感覚や感性"は日々の訓練で養うしかありません。一般的には3分間スピーチなどで3分間という時間間隔を繰り返し体験したり、カップラーメンができるまでの3分間や電車で隣駅まで行く2分間といった身近な時間を、日々の生活の中でゲーム感覚で養うと継続してトレーニングできますよ。

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2009年02月14日

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実践編 聞き手の集中力継続させる小道具の使い方

 今の学校の状況はよくわかりませんが、昔の学校の先生は皆個性的だったと感じます。特に必ずと言っていいほど個性+その先生にピッタリの小道具がありましたよね。

 例えば黒板消しをやたら投げる先生、指し棒で生徒をつんつんする先生、何故かフラスコを持って教室を移動している理科の先生などなど。考えてみればサーベルを振り回して入場するタイガージェットシンや木刀をかざした上田馬之助のようなもので、学校でもプロレスでも小道具がその人の個性を表すのに活かされていたのかもしれません。

 さて、今回の話題は集中力の持続と研修小道具です。
 集中力が持続できるのは状況とは、自身が興味あることであり、わくわくすることです。そうでない場合には5分と集中力が持ちません。まさに学校の授業で興味ない科目は5分と持ちませんでしたよね。
 本来セミナーや研修会は自身で申し込むのですから興味ある方しか参加していないと思うのですが、日頃お疲れぎみの方や昼食をとって1時間後の方などはだんだんと集中力が途切れてきます。
 講師としては様々な技法を使って集中力の継続を図る努力をしますが、効果的なのは研修会場にある様々な小道具を使いこなすことです。

 例えばマイクが良い例です。居眠りしていたりどうも集中力が途切れていると感じた場合にはわざとマイクを落としてみて下さい。かなり大きなノイズが出るので集中力は元に戻ります。指し棒も有効です。わざと音がでるように重要な箇所を記載した白板を叩いてみて下さい。マジックも同様の効果で活用できます。さらには使用しているレジュメや資料を活用することもできるのです。大きく上に振り上げてみたり、わざとパラパラと参加者に見えるように捲ってみます。

 折角時間とお金を使って研修会に参加していただいているので,私は有意義な時間を多く提供しようと考え、様々な集中力継続の方法を考えており実践しています。決して居眠りへの嫌がらせではないのでご注意を!
皆様も小道具を集中力継続のために様々な場面で活用してみて下さい。

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2009年01月31日

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実践編 客いじりの極意

あまり良い表現ではありませんがプレゼンの達人になるためには"客いじり"が重要です。
客いじりとは講師やプレゼン実施者が参加者や聞き手に対して意見を求めたり、コミュニケーションをとる手法のことです。

 この客いじりで非常に有名なのがタレントの萩本欽一さんです。萩本さんは昔からこの客いじりを多用して、単に見たり聞いたりするだけの立場であった客を共に演技する共演者に仕立ててしまうことをよくやっていました。最近でも野球(欽ちゃん球団)と言う"見るスポーツ"を、お客さんに質問をしたり意見を言わせたりして"参加できるスポーツ"にしています。このように客いじりがうまくできるようになると、お客様との間に一体感が生まれてその後の講演やプレゼンテーションが非常にやりやすくなるというメリットがあります。

 また、緊張していた互いの立場もリラックスできて、講師への質問が沢山でたり逆に参加者の声を聞いたりと、会場のコミュニケーションボルテージが一気に上がります。

 それでは客いじりをうまくこなすコツとは何でしょうか?
 まず研修やプレゼンを開始する前に名前(できればフリガナ入り)の入った席次表を用意しましょう。そして予め台本で参加者に意見を求める箇所を決めておきます。その場面になったら席次表を見ながら質問したり意見を聞いたりしましょう。この場合に次の点に注意をすればうまくいきます。1つ目は、できるだけ難問で且つ複数の答えがあるような質問の際に客いじりをしましょう。なぜか?もしも答えが1つで且つ非常に簡単な回答でお客様が間違ってしまったら‥お客様は大勢の前で恥をかくことになってしまいまうからです。

 また、実際に質問したり意見を聞く場合には、それまで講師の顔を見ながら熱心に聞いてくれた方から聞いてみましょう。または旧知の間柄の方に聞いてみるのも良いでしょう。参加者の年齢が異なる場合には若年層から、男女両方の場合には男性から意見を求めてみましょう。

 あくまでも今回記載したのはオーソドックスなパターンですので、場数をこなせば臨機応変に客いじりで会場の雰囲気を変えることができるのです。あくまでもヒトが嫌がることはやめて、自身が客になった立場でコミュニケーションをとるのがコツです。

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2009年01月18日

これであなたも話術の達人

実践編 "間"の使い方

野球や相撲といったスポーツや囲碁将棋の世界においても"間"の取り方が重要です。
もちろん役者さんの世界や歌手など芸能関連の業界でも"間"は非常に重要です。"間"は"間合い"とも言います。この"間"をうまく使いこなせると非常に緊迫感のある講演やプレゼンテーションが可能になります。
逆に非常に下手で面白みのない講演やプレゼンテーションと感じる場合には、ほとんどこの"間"をうまく使えておりません。

 それではどのような時に"間"をとったら良いでしょうか?重要と言っても、やたらめったに"間"を入れていると、単に言うべきことを忘れてしまった方や流暢に話せない方になってしまいますからコツを覚えましょう。

 まず会話における"間"は一番重要な時に入れます。講演やプレゼンの場面では一番伝えたい部分の前後で"間"を入れます。この時は通常の声の大きさから少しボリュームをあげて話すとより効果的になります。そして"間"を入れたら必ず心の中で3〜5数えて下さい。(例)『さぁ皆さん。今日の研修会で是非とも覚えて帰って頂きたい核心の部分をこれから説明します!』(と言ったら"間"をとって心の中で1.2.3と数えて下さい)その後に説明を再開します。

 たったこれだけの演出で場の雰囲気が一編して非常に緊迫感のある状況になります。

 また、"間"の応用編として、研修会に来てから延々と居眠りしている方がいますよね。この場合に学校ではありませんから名指しで注意するのも場の雰囲気を悪くするのであまりしたくありません。しかしこのまま居眠りを続けられると講師のモチベーションも下がってきます。このような場合には居眠りの方に近づきながら講演を行います。そして居眠りの方の横で5秒間位の"間"をとるのです。そうすると、うとうとしながらでも耳から入ってきていたノイズ(講演)が突然なくなるのでほとんどの方は慌てて起きます。しかしながら本来"間"は今日ここぞの一番重要な場面!という所で活用してその効力が発揮できるのです。

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2009年01月04日

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実践編 上手な講師は枕が上手!

この場合の"枕"とは言うまでもなく就寝時に利用するための"枕"ではありません。セミナー、研修や個別プレゼンの本題に入る前に行う、話しの前振りのことを"枕"と言います。書きもので言うところの前書きやイントロダクションという部分にあたります。

講師でもプレゼン実施者でも最初は必ず緊張します。自身も緊張するだけでなく相手方も緊張しています。多くの場合にその場面が両者にとっての初対面になるわけですから当然緊張が高まります。緊張を互いに抱えたままで研修やプレゼンを行っても思ったような効果は中々出てきません。本当は質問したいのだが‥本当は意見を聞いてみたいのだが‥重要な資料の説明をしなければならないが空気が重いのでいっそ飛ばしてしまおうか‥と緊張感を持ったままだと気まずい雰囲気になります。そこで上手な講師は本題に入る前に前振りを行います。

通常前振りとは本題に入るための準備会話ですから10分も20分も掛けてはダメです。長くとも5分くらいが良いでしょう。この一番の目的は互いの緊張を和らげ本題につなぐためのものです。従っていきなり前振りでマニアックな話題や政治や好きな野球球団の話しを行うことは危険です。一般的なものは季節の話題、時事の話題(政治や宗教は避ける)、地域色のある話題などが良いでしょう。

"枕"は単にこうした話題を話すだけでなく本題につなげるという役目も持っていますので"準備編"で書いたとおりに台本を作成しておきましょう。

実は本題はもちろん重要ですが、この前振りの話を考え、まとめることが重要なのです。初対面の人間の気持ちをほぐして、これから始まる講義へ集中力を持って聴いてもらうための自身の演出ですから普段からネタを集めておきましょう。

ちなみに私は上記の話題のほか、"枕"として実習やクイズを行う場合もあります。結構リラックスできますよ。中には手品を行う方もいます。"枕"は自身がうまく話すためのウォーミングアップでもありますから効果的な活用を心掛けて下さい。

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2008年12月15日

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実践編 講師を印象付けるテクニック!

前回まではスーパー講師になるためのプレゼンの達人 準備編をお伝えしてきましたが、いよいよ今回から実践編として講師を務める際のノウハウを公開して行きます。

実践編の第1回目は講師を印象付けるテクニックです。セミナー、研修会でも個別プレゼンでも講師や発表者に興味を持ってもらうことは非常に重要です。また印象強く記憶してもらえれば事後の商談や次のステップへの提案に役立つことは言うまでもありません。

それでは講師や発表者を印象付けるテクニックとはどのようなものでしょうか?まず"見た目"で印象付けるテクニックがあります。スーツやシャツ、ネクタイと言った視覚で印象付けるものです。もちろんその場の雰囲気にそぐわないものはダメですが、わざと目立つような服装を選んだり、講師を行う場合には必ず毎回ピンクのシャツを着るなどの工夫でも印象付けられます。名前に特徴のある方は講演やプレゼンの前に"読み方"や"苗字の由来"などを話しても良いでしょう。また同じフレーズを繰り返すことも印象に残ります。

上級テクニックとしては、大きめの会場でもわざとマイクを使用しないで講師やプレゼンを行うといった方法も印象に残るでしょう。講師や発表者にインパクトがあれば必ず良い展開に向かいますので印象付けるテクニックを身につけることは重要です。

私も色々と試していますが(もちろん前述の方法は全て行いました)、講師自ら入り口に立って参加者1人1人に挨拶を行う方法も有効でした。とかく講師と言うと偉そうな感じを受けますが、あえて講師から挨拶を行うことで印象付けることができます。

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2008年11月27日

これであなたも話術の達人

準備編 参加者サーベイ(調査)

11回に渡って説明してきた話術の達人になるための準備編もいよいよ今回が最後です。今まではコンセプト作り、ストーリー作り、台本作り、リハーサルなどについて説明してきましたが、準備編のまとめとして実際にセミナー、研修会に参加される来場者や個別プレゼンを行う場合の参加者について事前に調査をしておくことをお勧めします。

今まで説明したことはあくまでも標準準備段階ですので、実際に来場、参加される方の顔を想像した準備ではありませんでした。しかしここでは実際に来場される又は参加される方を想定して台本、資料、ストーリー、リハーサルを微妙に変化させてあげる必要があるのです。

つまり実際に誰が来るのかによっての微調整をしないと、先方が期待していることと、こちらが伝えたいことに隔たりができてしまい、下手をすると満足度を下げかねない状態を作り出してしまう危険性があるからです。以前書いたように"サービス"は生産と消費が同じタイミングで行われますからこのような気遣いが重要な"差"になってくるのです。

例えば、30代の若手経営者(最終決定権者)を対象とした事業計画の研修会を開催したはずなのに、実際の参加者を見ると、半分が50代以上の経営者の参加だったり、経理部長などの最終決定権を保有しない方が参加する場合では、講師としてのストーリーや表現の仕方、場合によっては言葉遣いなどもチェックし直さなければなりません。女性を対象とした資産形成セミナーに多くの男性の参加者の来場が予定されている場合なども一緒ですね。これらの場合には仕入れるネタや情報が変わってくるからです。そこでできるだけセミナー、研修会、個別プレゼンの前には、『年齢』『性別』『地域』『役職』『業種』『規模』などの事前情報を仕入れておくと満足度の高いプレゼンが実践できます。

もしも自社の企画ではなく他社企画で上記のような情報が集めにくい場合には、事前に主催者と動員対象についての細かい打合せを行っておく必要があります。本当のプロはどのような状況においても適切なプレゼンができるように予め細心の準備をしておくのです。

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2008年11月14日

これであなたも話術の達人

準備編 レジュメ・プレゼン資料の作成

単なる演説だけでなくレジュメ、データ・記録資料類、プレゼン資料などを使ってセミナー、研修会、プレゼンを行う場合には、聞き手(参加者)にお渡しする資料をできるだけ使い勝手が良いものにする必要があります。

まず、表紙には研修会の講演テーマやタイトル、プレゼンテーションならばプレゼンテーション自体のネーミング→((例)画期的な経理合理化への道)→を記載するとともに、後日聞き手が記録して管理しやすいように、日時、場所、講師(プレゼン者名)などを明記します。

また、できるだけ"目次"を作成して、全体の構成が一目瞭然になるようにしましょう。各ページには必ずページ番号を入れて下さい。通常は下中央や下右よりにページ番号が記されている場合が多いようですがわかりやすい場所であれば特段気にする必要はないでしょう(ちなみに私の資料は必ず右上にページ番号があります)。

また資料が複数に渡ったり、バインダーなどで左側をパンチする場合には、資料作成の段階から右寄りに原稿を書くなどの気遣いが必要になります。

また、1つの連続したレジュメや資料を複数人で作成する場合には、必ず事前に資料作成の取り決めをしておきましょう。『フォント』『字体』『記号使用の約束事』『資料の縦置き、横置き』などです。バラバラだと非常に使い勝手が悪いものとなります。

また、資料、レジュメで自社以外の客観的データや写真などを使用する場合には事前に許可を得るほか、必ず巻末などに出典元、引用元の記載を忘れずに。こうして完成した資料・レジュメは事前リハーサルの際に使用してみて下さい。実際に聞き手として体験してみると、文字抜き箇所が多すぎたり、用紙自体が薄くて何回もページをめくっていたら資料が破れてしまった、縦置き資料の中に突然横置き資料が登場して見難いなどの課題が自身でわかるはずです。

講演で聞いたことを長期間に渡って記憶していることは困難ですが、資料であれば長期間に渡って記録として残ります。それだけに資料の使い勝手のリハーサルにも目を光らせる必要があります。

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2008年10月30日

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準備編 音読の勧め

 前回リハーサルの重要性をお伝えしました。やりすぎる位のリハーサルでないと実践では役に立ちません。セミナー、研修会、講演会、個別プレゼンの現場では実際に何が起こるかわからないのです。リハーサルで重要なことは単に確認するだけでなく実際にやってみるということです。

 案内係りならば、受付を済ませたお客様を席まで誘導する実際を行う、受付ならば、名前を確認して参加費を頂き、領収書を発行して諸注意事項を伝える実際を行う必要があるのです。プロはこのように様々な場面を想定したリハーサルを行うのです。実際の場面では、席へ誘導しようとしていたら突然参加者がトイレに行きたいと言い出すかもしれません。参加費を頂こうと思ったらお釣りが必要となる1万円札を出すかもしれません。このように想定できる仮説を前提とした訓練が必要です。

 特に講師や発表者を務める方は、必ず本番と同じように声に出してリハーサルしなければなりません。"目"だけでリハーサルすると読みづらい箇所や台本にフリガナをふるのを忘れていた等という場合があるのです。また抑揚も重要です。聴きやすい話は必ず適当な抑揚があります。逆にコンピュータで作り出した音声などは長時間聞けません。抑揚は表現力につながります。しかし1度や2度のリハーサルだけでは適切な音量、言い回し、表現力は身につきません。

 そこで日頃から訓練できる方法として、新聞や本の"音読"があります。時間がある方はそれこそ政治、経済だけでなくスポーツや三面記事も音読すると非常に良いトレーニングになります。実際に私が以前経営改善で支援していた事務所様の朝礼において、新聞の音読や詩吟の朗読をしているところもありました。朝から抑揚をつけて適切な音量で正しい日本語を皆の前で話す。これこそが日頃からできる"音読トレーニング"です。これは講師の育成だけでなく、顧問先経営者への月次、決算説明などにも役立つことは言うまでもありません。早速試してはみてはいかがでしょうか??


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2008年10月16日

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準備編 リハーサルはやりすぎろ!

研修会、セミナー、講演などはサービス業務です。もちろん提案業務や個別のプレゼンもそうですね。サービス業務は製造業務と異なって"目"で確認したり"手"で確認したりすることができません。つまり時計を作っていれば、針は規格通りに稼動しているか?ネジは回るか?時刻は合っているか?などについては必ず事前に確認ができます。様々なチェックポイントを通過し始めて適合製品として出荷されるのです。

ところがサービス業務に関してはそれらがし難いです。理由はモノと異なって生産と消費が同時に行われてしまうからです。前述の時計ならばモノ作りの段階で多くのチェックをした後に出荷され消費されます。しかし研修会に関してはその場で誤ったことを言ってしまったらあと戻りすることはできません。とりあえず謝ってその場で訂正するしかないのです。しかしその場で訂正できればまだ良い方で、調べていなかったり、資料を持っていなければ折角の研修会という機会も台無しになってしまいます。個別プレゼンの場合もそうです。

そこでこのように生産と消費が同時期に発生する"サービス"に関しての予防策はひたすらリハーサル(事前演習)をやり続けるしかないのです。台本を作って安心していたらだめです。できるだけ本番と同じ状況で何度も何度も繰り返して演習を行うのです。実はうまい講師や発表者はこのリハーサルを惜しまず何度も行います。できれば1人でリハーサルをするのではなく数名に同時にチェックをしてもらうのが良いでしょう。

リハーサルでは特に次のようなことを確認してもらって下さい。『コンセプトや目的は伝わったか?』『時間は適切か?』『表現力は適切か?』『言葉遣いは適切か?』『声の大きさは適切か?』さらにリハーサルでは資料のチェック、会場のチェック、備品のチェック、応対のチェック、服装のチェックなどやりすぎる位の準備をして実はちょうど良いのです。リハーサルを怠ったプレゼンは成功しません!

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2008年10月02日

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準備編 文字抜きのテクニック

 教科書に記載されている内容を覚えようとすると非常に時間が掛かりますよね。古文や漢詩などを覚えようとすると、いきおい声を出して覚えることになります。このように長文ならば良いのですが、長文の中の非常に重要な部分だけを抜き出して覚えようとすると、声を出して記憶する練習法は向いておりません。
 そこで昔を思い出して‥。重要な部分だけを覚える方法として、参考書(重要ポイントが記載のあるもの)に色のついたビニールなどを載せ、重要部分をペンなどで塗ってその前後の情報やイメージで重要部分を覚えた!という経験はありませんか?その後はこういった暗記ツールが様々に商品化されているようです。セミナー、研修会や個別コンサルでも同じことで、通常は講師や発表者が発する1から10までを記憶していただかなくとも良いのです。
 研修会であれば、聞き手にお伝えしたいコンセプトや目的を達成するための手段やポイントだけを覚えて帰ってもらえば良いわけです。そこで私は資料作成をする上で上記の暗記のテクニックを入れるようにしています。

具体的には次のように作成します。
講師の資料には、●資料作成におけるポイントは客観的データの多用である
お客様の資料には、●資料作成におけるポイントは      の多用である

今回どうしても覚えて帰って欲しい分を文字抜きするのです。
こうすれば聞き手は、まず"書く"という作業で暗記を行い且つ部分的暗記なので長い期間記憶として残ってくれます。話し手は必ずここが重要ですと話しながら、(できれば)ホワイトボードに書いてあげると良いでしょう。その時にどこが重要ポイントだったかを忘れないためにも自身の台本の同じ箇所に下線を引いておくのです。
 但し、この手法を多用するとほとんど聞き手は下を向いてペンを走らせて折角のプレゼンを聞いてくれなくなりますので、本当に伝えたい部分に絞って文字抜きをすることが重要です。


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2008年09月01日

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準備編 わかりやすい資料の作成を心掛けよ!

セミナーや研修会のように単に講演(話しのみ)して終了するのではなく、資料など配布して勉強する場合のプレゼンの場合には前回執筆した客観的データを活用するとともに、一目でわかる資料作成を心掛けて下さい。

個別プレゼンの場合も同様です。ある程度時間が無制限にあり、落ち着いた状況においては文字を多数利用しても構いませんが、セミナー、研修会や個別プレゼンのように限られた時間の中で情報を伝達して聞き手にしっかりと理解してもらおうとする場合には、音声情報(講演)+可視情報(資料)が必要となります。資料の解説を全て文字にすると確認するだけで膨大な時間が掛かるとともに、耳で聞きながら一文字づつ目で確認するので脳の処理効率が落ちます。

つまり話し手は音声(講演)も聞いて欲しいと思うし、文字にした資料も見て欲しいと思うので、結果として聞き手の集中力を分散させることになってしまいます。そこで資料として有効なのはイメージの情報です。イメージ情報ならば一文字づつ確認するのではなく、パッと見だけで判断できるからです。また私達は文字の羅列を記憶するよりもイメージ情報を記憶する作業の方がよっぽど楽なのです。

そこで資料作成における有効なイメージ情報とは次のようなものです。『絵』『写真』『記号』『図』『フローチャート』『あみだくじ』『マンガ』『色』『グラフ』‥。音声で説明している部分を解説する資料は、簡単な文字に上記のようなイメージ情報を組み合わせるだけで非常に理解しやすくなるのです。もしも4コママンガを文字だけで解説しようとすると多くの文字数が必要になることはおわかり頂けると思います。

研修会や個別プレゼンの内容を覚えて且つ記憶して頂くためには資料作成における緻密な工夫が必要なのです。

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2008年08月22日

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準備編 客観的データを多用せよ!


今回からは実際にセミナー、研修会やプレゼンテーションの台本を作成するコツをお伝えしたいと思います。

まず重要なことは"想い"を延々と長時間に渡り伝えるテクニックよりも、実際の出来事を伝えるテクニックの方がとてつもなく簡単であるということを覚えておきましょう。"想い"は人によって大きく異なります。今、寂しい方もいれば、ウキウキしている方もいる。眠い方もいれば、講演に同調してうなづいている方もいる。他者へのコミュニケーション‥特に聞き手が複数の場合には本来伝えたい情報も様々な状況下では誤認されてしまう可能性があるのです。

例えば、『老後を快適に過ごしましょう』というテーマがあった場合に、自身の想いや感想だけのセミナーだと、共鳴している部分については非常に理解度が高くなりますが、共鳴していない部分はほとんど覚えていないという状況が生まれます。

そこでこのような場合の講演やプレゼンについての品質のバラツキを予防するのに最適なのが客観的データの活用です。これは各自の"想い"や"メッセージ"という受け手によって変化する題材ではなく、"事実"の伝達や確認ですので、うまく活用できると伝えたいことをわかりやすく伝えることができます。

政府発信の情報、業界の情報、マスコミの情報、独自で調査した結果など私達の身の回りには活用できる客観的データが沢山あるのです。伝えたい"想い"と"客観的データ"を結びつけて伝達すればよりわかりやすくなりますよね。

先ほどの例のように老後の話をするのであれば、単に日本人の平均年齢が伸びたから‥という説明よりも、政府情報や医業界情報などを示しながらこのように日本人の寿命が延びています!と説明した方がわかりやすく且つ聞き手が後で見直しやすくなります。是非とも台本に客観的データを活用して下さい。

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2008年08月05日

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準備編 インパクトはタイトルで決まる!

近年日本中央競馬会ではディープインパクトという稀代の名馬で盛り上がりました。
何しろ負けなしで皐月賞、日本ダービー、菊花賞の3冠レースを勝って、天皇賞や有馬記念をも勝ってしまったのですから『すごい』。
残念ながら欧州の競馬では1着を掴み取れませんでしたが、しかしながら名前の通りインパクトがある名馬でした。

一時は一般ニュースでも取り上げられ社会現象にもなったので覚えている方も多いと思います。さて、"インパクト"実践のために、広告や販促の世界ではAIDMAの法則と言って、まず第1段階でお客様のAttention(注意)を引き付けよというのが鉄則ですが、日常には多くのメーカーが仕掛けるAttentionが存在します。新聞の広告、商店街のチラシ、TVコマーシャル、電車の吊り広告、ラジオCMなどです。

これらは特に目的があって興味を引く以外は、何となく目や耳(飲食の場合には鼻=焼き鳥やうなぎ)に飛び込んできて、"おっ"と興味を引いてしまうものが必ずありますね。その場合に共通しているのが、後々まで残る印象だったり、初めて接した衝撃(インパクト)だったり、妙に身近な伝達力だったりします。実はプレゼンや講師をする場合にもこのテクニックが必要です。

例えば、"平成20年度税制改正解説の研修会"と伝えるよりは、"あなたの身近な生活に大変革!来年の税金改革は知らないと損をする"とした方が印象力や伝える衝撃力が異なってきます。同じようにプレゼンの資料においても、"平成20年3月期試算表グラフ解説"と記された資料よりも、"ひとめで会社の状況がわかる経営通知表"とでもした方が経営者は興味を持ってくれるのではないでしょうか?講演やプレゼンをうまく実施するコツは、企画段階から印象力や衝撃力を意識したタイトル作りをすることです。

但し、この場合に注意しなければならないのは、誇大広告に該当するものは避けなければなりません。タイトルは単に印象力だけでなく、シンプルさ、新たな表現力(造語)、話題性を取り入れるとそのインパクトが増すのです。

イプシロン
posted by イプシロン at 09:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | 話術の達人 | 更新情報をチェックする

2008年07月30日

これであなたも話術の達人

準備編 150%のストーリー作り


最近余りの多忙ゆえ、私は大勢の前で話す機会(セミナーや研修会講師)は少なくなってきました。代わりにできるだけ効率的に多くに方に伝える方法としてビデオ撮影を行い、DVDに編集して提供する方式を取っています。

このビデオ撮影ですが、何の制約もなくただカメラを回しっぱなしにしているとフィルムも無駄になりますし、何しろコストが高くなってしまいます。できれば60分の講義の撮影と決めたらきっちりと、つまりできるだけ1秒たりとも長すぎない且つ短すぎない講演技術が必要になります。

本当にそんな事ができるのだろうか?と思いますが実際にできるのです!但し、これにはコツがあります。

講演をしながら自身で時間の調整を図るのです。台本上で第1章には10分、第2章では25分などの目標を予め決めておきますが、さすがに撮影に慣れた私でも途中プロセスではいくらかの誤差が出てきます。
しかし最終的にはほぼ完璧に時間を合わせるために予備用の台本を用意していくのです。もしも60分の撮影(講演)で、時間が予定よりも長引いてしまっていたら単に伝えたい部分だけを伝えて、ある程度の解説を省けば時間調整ができるのですが、逆に問題なのが早く時間を消費してしまう場合です。

この場合には台本がありませんから時間を稼ごうとすればするだけ話しが支離滅裂になっていき、伝えたいコンセプトも目的もどこかに行ってしまいます。そのために必ず台本段階で持ち時間の150%分の台本を作っておくことがコツです。つまり60分の撮影(講演)ならば90分、90分の撮影(講演)ならば135分という具合です。
この準備さえしておけば余裕を持ってプレゼンに望むことができるのです。何もこの技術は撮影や講演だけに限るものではありません。

通常お客様とのコミュニケーションを毎回15分は取ろうという目標を掲げたならば30分超の台本(会話ネタや資料)を用意しておく必要があるのです。

イプシロン
posted by イプシロン at 20:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | 話術の達人 | 更新情報をチェックする

2008年07月01日

これであなたも話術の達人

準備編 状況に応じた起承転結の目次作り

伝えたいコンセプトや目的が明確になったら次は伝えるべき方法論の検討です。

伝えるべきコンセプトや目的、導き出される回答に至るまで、非常に長時間かけて解説する場合と、比較的短時間で解説できる場合では台本の作り方が異なってきます。

 一般的には、プロセス(方法論)を説明してから成果物(回答)がある流れの説明手法の方が、一貫していてわかりやすいようです。我々が受講した学校の授業はこのパターンですね。
まずは先生がプロセスや方法論の解説を行います。
最終的に答えを言い確認を行うパターンです。

 しかしながらこの場合にプロセスや方法論に掛ける時間が、常識的に考えて長時間でなければ良いのですが、その時間が2時間に及んだりひどい時には何回かの講義に分かれて行われる場合には、聞き手は既にそのコンセプトや目的を忘れてしまっている場合が多いようです。だから学校の授業や専門家の講演は聞いていてつまらないし、わかりにくいのです。

 このような長時間の場合の台本では、まず先に回答を伝えてしまうことが重要です。その後にプロセスや方法論を話せば良いのです。逆にプロセスや方法論が短いならば回答は後ろに持って行った方が聞きやすいはずです。話しの台本作りは、一般的に言う"起承転結"にこだわらずに、どの順番で話したらコンセプトや目的が一番伝わりやすいかを予め検討しておき台本を作成して下さい。

 尚、プレゼンがうまくできない方の多くはこの台本を準備していないのです。どんなに経験を積んでうまくなってもかならずこの台本は必要です。

 わかりやすく、制限時間内で、感動感嘆を持ってプレゼンするためのコツとしては、わかりやすいストーリー作り(台本)について手間を惜しまず作成することです。

イプシロン
posted by イプシロン at 10:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 話術の達人 | 更新情報をチェックする

2008年06月20日

これであなたも話術の達人

準備編 コンセプトを決めよ!

まず、わかりやすい伝達、理解しやすい伝達を論ずる前に、全く逆の発想で、非常にわかりにくい伝達、理解できない伝達とはどのようなものかを検証しましょう。

セミナー、研修会に参加して、他者と会話をしていて、部下からの報告を受けていて、上司からの指示を受けていて、わかりにくい且つ理解しがたい伝達とはどのようなものでしょうか?それは伝えるべき方自体に問題がある場合が多いようです。

わかりにくい状況の多くの場合には、今日私はあなた(あなた方)にこれこれを伝えたいと言うコンセプトや目的が非常に希薄な場合です。
または伝えているうちにコンセプトが薄まったり、最悪の場合には飛ばしてしまったりの場合もわかりにくいプレゼンを演出することになるのです。逆に非常に長い講演やセミナーや会話でも、その節々に今日のコンセプトや目的を散りばめると、聞き手は常にニュートラルの状態に引き戻されるので、コンセプトや目的を確認しながらコミュニケーションを取ることができます。

準備段階でのコツの第1番目は、今日(又は今)私がお伝えしたいことは"‥‥‥"です!というコンセプトや目的を明確にしておくことです。

さらにその場面が講演会や研修会であれば、明確に案内状に記載することも有効でしょう。つまりコンセプトや目的はその場で思いついたことを伝えるのではなく、企画の段階から明確にしておく必要があるのです。言い換えると主催者(伝達者)の想いを明確にしておく(できるだけ"文書化")ことが重要です。

もしも講演中にあがってしまって伝えられる自信がないならば、今日のコンセプトや目的だけを大きく文書化して、講演演壇に貼り付けておくことも有効ですよ。

イプシロン
posted by イプシロン at 18:36 | Comment(1) | TrackBack(0) | 話術の達人 | 更新情報をチェックする