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2007年03月16日

不連続素人小説【紫煙の窓】第01話

 事務所が今のビルに移転してから3年と半年ほどが過ぎた。ここは東京都港区。オフィスビルが建ち並ぶビジネス街だ。
 真新しいビルもあれば改装に改装を重ねて現役を続けている“年代モノ”のビルもある。私が勤める事務所のビルは間違いなく後者・・・、外壁は近年リフォームされていてそれほど古びて見えないが中に入るとなかなか趣き(昭和の香り?レトロ感?)のある建築物である。
 地上9階、地下2階だが敷地はあまり広くない。立地は大通りに面した角地であり、ビジネスの拠点としては非常に恵まれている。窓からは交差点を行き交う沢山の人、クルマの波をこころゆくまで観察することもできる。勿論、JRや複数の地下鉄路線の駅にも近い。

 事務所はこのビル7階の一室を借りている。大きな窓と高い天井、白い壁。設備の古めかしさを除けば結構快適な空間なのかも知れない。

 そんなところに仕事場が落ち着いて2年ほど経った頃。確かにその頃からだと思う。これまで経験したことのない、些細ではあるがとても不思議な出来事が少しずつ私に近づき始めていた。

《※この物語はフィクションです》

イプシロン
posted by イプシロン at 16:35 | 不連続素人小説 | 更新情報をチェックする